‘21本決算資料とIRラボ等から見る今期ファーマフーズ企業分析

ボン骨君
1年以上にわたり注目し続けている銘柄になるね。

今回はファーマフーズ[2929]について、本決算説明会資料の一部やIRラボの内容のまとめと、今後の投資方針とするところを含め個人的視点での分析•研究をしてみました。

決算説明会資料の中期経営計画ついて

しばらくぶりに提示されたという中期経営計画。新価値創造に取り組み、5年後売上高1,000億円を目指す、というグラフと図が用意されています。

その内訳としては、700億円が既存事業の成長によるものであり、300億円が新規事業および”新価値創造”といったところになる模様です。

こちらの中期経営計画において目標となる数値は以下のようになっていました。

●売上高成長率20%:規模の拡大による成長性を重視し、新規事業やM&Aを通じて、2026年7月期までの売上高年平均成長率20%以上を目標


●総還元性向 20%:株主への配当等を積極的に充実させていき、自己株式取得を含む総還元性向20%を株主還元策の目安に

●営業利益率 10%:平均10%の営業利益率の確保を目指すものの、単年度における利益率が低下するのも視野の上で事業展開

また、SDGsへの取り組みという点に関して記述もあり、未利用資源のアップサイクル市場を創るというビジネスがあることがわかっています。(説明会内容を聞きたかったですが)

IRラボにて理解できた事柄

多くの投資家が感じたであろう、「今期の営業利益が低い予想になってしまっている」という点について言及されていました。

それは、前期の数字が良過ぎたから、という説明がされていました。

そのあたりが投資家から悪材料として捉えられた部分は少なからずあったかもしれませんが、前回安値より株価が落ち込んでいかなかったことからもそれほどマイナスには捉えられるものではないと認識できると思われます。

こちらにつきましては、今期は中期経営計画における1年目のシーズンとして種まきと考え、様々なプロジェクトを走らせていく方向性についてコメントされていました。

今回の映像では、ニューモの一発屋にはならず、今後も別の新商品で広告宣伝費も投入して展開していく意欲が伝わってまいりました。(個人投資家の中にもそうした一発屋みたいな認識をしていて、将来の期待値が下がり既に投げてしまった人もいるかもしれませんね。)

そして、IR担当の方は今回ファーマフーズはこれから企業として「大化け」していく意思をはっきり示されていました。革新的な事を成し遂げていく気持ちは、このIRラボという試みでも表れていると言えるかもしれませんね。

一方で、「株価対策については?」という話もされており、会社のIR担当としてするべきことではないししない、というニュアンスの発言をされていました。株価は様々な市場の原理や需給によって決定されるものだという思考ですね。このあたり、人によっては「責任放棄だ」などと非難しそうではありますが、私としては正しいことを言っているとは感じます。また、比較的多くIRを出している会社だとは思われるので全く無視しているわけでもないのでは?という思いもあります。

上記の内容に加えて、株価の最近の低調ぶりや空売りの多さに関してもコメントを残されていて、短期投資の方はリスクに注意し、長期の方は押し目を拾ってほしい旨を伝えてくれていました。

総合してみると、長期的な投資をして応援してもらえればきっと株主の期待に添える企業成長ができる…という強い自信のあるメッセージのようにも捉えられました。

株価•テクニカルの観点での予想(短期-中期)

今期の予想が前期と比較してそこまで大きな数字は期待できないような発表内容であったとはいえ、やはり2500-2600円あたりが目先の株価の底になるとは予測されます。業績の上方修正があった時には3500円程度まで上昇したこと、そして前回高値が3100円程度であったこと(規制解除によるもの)も含めて考えると、しばらくの間は材料なしで3000円付近までしか上がらずその400円ほどの幅でレンジになるのではないかと予想を立てています。

特に1Q通過後ぐらいには最も株価が落ち込むことが考えられますので、逆に言えばそのタイミングが更なる買付のチャンスとなるかなと読んでいます。それ以降の長期的な観点であれば、今期から新たに推進していく事業(三洋化成工業との提携をはじめとして)の伸び代というものもあり、3000円より上のステージも見えてくると期待できるのでは?という印象を受けています。

今回まとめ

最後に、投資方針としては如何に考えていくべきかという視点でまとめた内容を以下に残しておきます。

●中期経営計画において今期は最初の1年目ということで種まきをする時期!
●短期的にはボラティリティも大きくリスク管理は必要。年単位での保有を念頭に置くならば投資先として充分に価値あり?
●空売りに負けるな

今回はここで記事の編集を終えますが、適宜追記や修正を加えようと思います。

ボン骨君
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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