1/24・タスキHDの適時開示について

この度保有株式の一角であるタスキHDにおきましては新株予約権の発行に関するお知らせが開示されました。

当社IR担当はなぜか否定するような言い回しをしていますが、よく言うMSワラントということですよね。

夜間PTSの値動きは大暴落で、S安となっておりました。大量の投げ売りです。

既存の株主利益を掻っ攫う形での増資になるのだからホルダーからすれば印象悪くなるのも仕方がないことだし、それは揺るがない事実でしょうね。

週明けにS安食らう可能性はかなり高く(もしかしたら剥がれるかもしれませんけども)、その後下限の600円まで落ちていくと考えるのがよさそうです。

エクイティファイナンス(=今回を例とする形式の増資)の優先度は低いと以前発表されていたにもかかわらず上記の開示がなされたというのが信頼を失う理由の一つとなっていると考えられ、更に言えば株主還元についても前言を翻すのではないかというホルダーの危惧に繋がっていると捉えています。

ただ、この数か月間において累進配当、配当性向35%以上を謳っているのですから、それを簡単に覆すことは考えにくいでしょう。

また、資金調達するにあたって今回のようなことが株主の不信を招くことになりかねないということも経営陣にとっては百も承知で動いていると考えるべきなのではないでしょうか。

もしも企業側として短~中期目線の株主については相手にするつもりはなく(今回勝手に投げ売りすればいい)、長期的に応援してくれる投資家を呼びこむ、つまり選別したいと考えているのではないかと。仮にそうした形で株主入れ替えを望んでいるとするならば、それは個人的に一定の理解はできるものかなと思います。

中期経営計画によれば、今年度の4~5倍の規模で売上高を達成していくための先行投資がM&Aを含めて必要になるでしょうし、その上配当政策を継続して実現・様々な事象を勘案し自社株買いも実施していくという背景がある以上は、タスキHDの財務面での健全性が良くとも相当な資金を確保する必要があったと捉えられないでしょうか。(実際足りなければ借入等も考えると記述がある、それほどの額になりうることも視野に入っている様子)

資金調達方法が歓迎されないのは理解した上で、だからこそIRでも説明資料を準備して「なぜその方法を選んだのか」と説明し、そして株価の大きな下落を抑制する意図もあるところが記載されています。(人によっては苦しい説明に見えるかもしれないがそういうしかないのでは)

上場企業として株主に対してやるべきことは最低限やっているのでは、と私は見ています。

以前私も持っていたセルシス(アートスパーク)でも、似たような形でMSワラントの実施はあったと記憶しており、株価がズドンと下がったところで自社株買いを行うという流れもあって、一時は株主にマイナスイメージを持たれかねないことをしていたこともありましたが、現在では当時の2倍以上の株価にまでなっています。

所謂「悪魔の増資」によって緩やかな希薄化そして株価の下落を招くと言われますが、あくまでそれは一時のものにすぎず、業績好調・財務の健全性良好の企業にとっては必ずしもマイナスに働くわけではないと私は考えます。

まぁ普通に考えると、下手すると3年ほどは株価が押さえつけられることが想像されることも考えると中~短期ホルダーには酷く悪い材料にしか思われないでしょうけどね。

2026年での最速のプライム上場を目標の一つとして掲げている以上、経営・財務面の良好な指標を損なうことを覚悟して動いているということは考えにくく思いますし、何かしら考えがあるのだろうとしばらく様子を見ていこうと思います。

ということで、結論を言えば、私は継続保有ということで決めています。

短期間で利ざやを狙う連中や700~800円でインしている中期ホルダーは全く旨味がないので撤退する人が大半なのでしょうが、私は500円台から買い集めていたので仮にその下限600円までズルズルと下落することになったとしても、まだ耐えしのぐことができるのかなとは思っています。

下落したらしたでその株価付近でしっかり買い増しし、数年間配当を貰い続けていく方針は変わらずとさせていただきます。

本筋のシナリオが崩れたら話は別ですが。(笑)

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