目次
はじめに
応募後の書類選考段階まででは厳しいですが、面接選考に突入してしまえば見抜くことは可能です。早い段階で冷静に見極めていけば、実際の社内状況をある程度把握することはできると私は考えています。
皆様には今回の記事内容を是非読んでいただき、ブラックに入社する前にしっかりバイバイできるようにしていただければと思っています。
面接回数が1回のみ
面接選考のステップがあまりに少なく、すぐ内定を出す会社はかなり危険度が高いです。
特に、零細企業がいきなり社長面接を実施するパターンです。
どこの企業もそうとは限らないですし、中には素晴らしい会社もあるとは思いますので絶対と言い切れるわけではありません。
合同説明会→最終面接(書類選考は実質無し)
とか
書類選考→最終面接(一回会ってみて和やかな雑談をして終わり)
とかいうステップですね。
大体の人は予想できるかとは思いますが・・・、私は昔まともに仕事にありつけず「どこでもいいからとにかく雇ってくれ」という気持ち100%で片っ端から応募していた時期がありました。
その頃の疲弊しきった精神では適切な判断ができず、選考のゆるそうな会社を選んでしまったために、相当悪質なブラック企業につかまってしまったのです。
話を元戻すと、こうした選考(面接)回数が過度に少ないパターンはよほど人材不足の会社(従業員としては数人で経営している零細から100人未満の規模感)で、社員を本当にゴミ同然の扱いでしか考えていないことが多いです。当然壊れても知りません。文字通り使い捨てです。
パワハラの横行もかなり酷いものがあり、過度な指導・恫喝で社員やパートを泣かせることに喜びすら感じている異常者が管理者や経営陣にいるというケースすらあります。(私が目の前で見てきた光景です。個人的な妄想やイメージの類ではありません。)
そして、このようなパワハラが凄いマネジメント側だけに限らず、入社難易度が低いだけに人格に問題がある末端社員もけっこう多かったりします。知能もなければ品性もない、声だけは大きい若手~中堅社員がゴロゴロいて、スキルは身につかず使いつぶされることになります。転職してキャリアアップというのも非常に難しい仕事場ですね。
ちなみに、書類選考→一次オンライン面接→最終面接・面談(対面)といったケースであれば、ある程度問題のない会社だと考えていいと思います。これだとホワイト企業でも普通にあります。
社内の見学ができない
ホワイト~グレーぐらいの会社であれば何かしらの形で現場の見学ができる機会を面接時に用意してもらえるのが普通ではありますが、実は会社によってはそれを上手く(?)ごまかしている会社もあります。つまり、社内の様子を見られたくなくて見学を実施せず、もし応募者から見学を打診されたとしてもなんだかんだ理由をつけて断るような、そういった会社ですね。
今回あえて言い方を濁していますが、従業員の労働している様子がほとんど見られない環境を意図的につくりだしている会社は、正真正銘のブラック企業である可能性がかなり高いです。
事実そうした企業に入社してみると、社内の雰囲気は最悪中の最悪で、社長やその他役員の私的な諍いが展開されていたり、ハラスメントが横行したり、まぁ法律スレスレというか普通にアウトなことを平気でやっていて従業員の家族からクレームの電話が入ってくる労働環境(異常なレベルの長時間労働など)であったりと・・・そういう場面に直面する運命が待っています。
また、これは余談ですが・・・私の体験では面接時にはっきりと社内見学はできないです(笑)と伝えてきた中小企業もありました。この場合、私の印象が悪かったため見学の案内はしなかったものと理解していたのですが、いくら面接時の印象がいまいちでも明確にそこまで言ってくる所は割と少数派ではあり、選考時の態度があまりにも失礼な会社は入社後もそういうぞんざいな扱いを受けるものと判断してOKだと思います。
もし皆様の切り返しが上手で内定に至ったとしても、しっかりお断りの連絡をすることが大事でしょう。
従業員数が二桁以下
こちらもそれに該当する会社が全てそうだというわけではございませんが、パートなどを含めた全従業員数が100人を超えない会社はブラック度高くなりがちです。
特に、少数精鋭の方針を掲げる会社のような社員数10名前後という零細企業はどこかおかしい性質を持っているというのが私の経験則です。(上場企業ならば人数はそれほど関係しないかもしれません)
人数が少ないということは、当然1人の社員にふりかかる業務量も多く、本来ならば直接関係のない内容すら担当しなければならない可能性も高くなるということです。そして、新人教育を行うだけの体制が整っておらず、長い間放置されるケースも。管理側の人間は通常業務に追われ、やっと時間を用意できたかと思えばパワハラ・理不尽な扱い、恫喝の嵐。適切に作成されたマニュアルなどもなく、それらの厳しい環境でどうにかモノになった叩き上げの社員ぐらいしか長期間働くことができない労働環境です。
少ない人数でやりくりしている会社は独自の文化ができあがっていて、役員クラスや一部の力を持った社員(非管理職)がその雰囲気をつくりあげ、末端の社員を日々パワハラしたり集団で公開処刑のようないじめを行っているような異常事態を自然と発生させがちです。それも当の本人たちは自分たちが間違っているなどと一切思っていないし、それが普通の会社だとすら考えているのです。
今まともな環境で働いているからますます強く思うところなのですが、零細企業はある種の古いしきたりに縛られた狭い地域社会に似ているように感じます。そうした人数の少ない悪質な会社であっても、企業HPは拘ってキラキラ見栄えのいいものを用意していたりするからタチが悪いです。
一部の強大なパワーを持ってしまった人間がその職場のルールと雰囲気をつくりだし、そこに合わせていけない人間は排除される。指導が過剰であってもそれを止める人間がほぼおらず、黙認される。
人数が多くなればいくつか派閥のようなものができて、100人を超える人数になってくると従業員の中で力関係のバランスがうまくとれ、行き過ぎたパワハラを繰り返す人間は減り、場合によっては管理側の人間でも淘汰されるようになっていきがちです。少なくとも、5社の零細・中小企業を経験してきた私にはそのように感じながらこの10数年を生きてまいりました。
ハロワで偽った求人票を掲載している
労働条件がひどいタイプのブラック企業は真実をそのまま求人票に載せてしまうと誰も応募してきてくれないことを当然認識しておりますので、残念ですが平気で嘘まるだしの条件をハローワークの求人などで提示しています。
私は虚偽で従業員数を100人超えで紹介していたり、完全週休二日制と年間休日120日以上を謳いながらも残業ははっきりと記載していないような会社に応募してしまったことがありましたが、実際はそんなことはなく例えば土日の休みは全く保証されていなかったり、サービス残業だけはゴリゴリに強制する場所で労働することが過去にありました。他にも、夜勤があるなんて一切知らされていないのにそれが頻繁に発生するということもありました。面接中にそうしたマイナス面を伝えてくる企業はまだマシな方で、入社するまで黙っている所もあるので恐ろしいですよね。(入社してしまえば簡単には辞められないだろう、と思うのでしょう)
嘘を書かれたらどうしようもないといえばそうなのですが、文章量が極端に少ない求人だと、何かごまかそうとしていると考えていいと私は判断するようにしました。
また、これも余計なことを掲載できないからということだと思うのですが、例えば求人の職務内容を具体的に載せていない会社もあります。応募者に楽そうな内容であるように見せかけて実は高い負荷のかかる仕事をさせたい場合のやり口であると私は推測しておりますが、任せられる仕事についての記載が少ないだけでなく具体性のない文章になっているときは注意が必要です。
一方ハローワークの職員もいいかげんで無責任な人間もいますから、上記のような抽象的な仕事内容を具体的に知りたいという相談をしても「そのぐらい自分で考えろ」と雑な対応をされることもあるので、こちらも要注意です。(某ハロワで実際いましたが、あれで給料が出ているのだから世の中しょうもないですね)
とはいて、求人票の内容からそれが正しいものか虚偽のものかを判定するのは困難な作業であることに変わりはありません。当然、入社してみないと分からない部分も多いですから。ですので、その文字の羅列から違和感を覚えるところがどれだけあったかでその求人の本質を見抜く力が求められてきます。我々にとってブラックになりかねない点(違和感があった箇所)を実際どうなのかを調べ、確かめることで、そうした要素を1つ1つ削っていくのが就職活動・転職活動を成功にグッと近づける手法であるといえるでしょう。
ですので口コミをチェックすること、夜遅い時間に外から職場の様子を見てみること、選考中または内定後に質問して回答をいただくことなどで、しっかりと行動を起こして判断することが重要になります。
当たり前だろ!と思った方はごめんなさい。ただ、自分を含めそれが基本としてできていない人が存在しているというのが事実だし、世間からブラックがなくならない要因の1つなのかなと私は考えています。
ところで、先ほども述べましたがハローワーク窓口の連中が言うことはガチで当てにならないので、彼らの話は半分に聞いているのがいいと思います。間違っても、ブラックかどうかを推し量る作業で彼らに期待してはいけません。自身で適切な判断と企業分析ができるようになっていきましょう。
耳障りのいい言葉でアピール
よくあるのが、「少数精鋭!」「アットホームな職場です!」「成果主義!」「家族経営!」「休日はBBQ!」「初任給〇〇万円!」「社員同士の距離が近い!」「未経験者歓迎!誰でもOK」「社員は人財です!」「主要取引先は大手△△!」「残業ナシ!」「ボーナスは◇◇!」・・・だなんていうフレーズを持ち出すことです。
新人からバカみたいに高い給与を提示する会社はよほどの大手企業でもない限りは通常ありえない話だし(あるとしたら無茶苦茶な長時間労働をさせたり夜勤があったりと様々な条件付き)、アットホームだというのは過度に個人の事に干渉する会社であるし、親子や兄弟で経営している会社は家族だけがズブズブな関係で社員はいいように利用されているだけだったりするし、大企業と取引はあるけどただ安いお金で奴隷のようにこき使われているだけということもあります。社員を大事にするアピールを声高にする会社は、そのために必要な仕組みを構築するわけでもなくそうしたポーズをとっているだけです。聞こえのいい言葉の裏には、労働者にとって不都合な実情が隠されているわけで、企業の視点でいえば嘘はついていないけど綺麗な言葉でコーティングして採用に結び付けようと躍起になっているというのが本当のところです。
現在の勤務先では一切これらの低俗な文言の数々を聞いてこなかったですし、まともなところは耳障りのいい言葉で飾り付ける必要もなくありのままの様子を応募者に紹介できるだけの自信もあるものなのでしょう。
求人票の文章だけでなく、面接のときにもこのような言葉を散りばめてアピールする会社は、志望度を下げていって問題ないです。
【おまけ】社長・役員が面接などで問題発言をしないかチェック
ハロワで求人票を掲載していないような会社でも、問題ある事業所は一定数あるようで、私の転職活動中でもいくつか見受けられました。
企業HPだけでなく噂をネットで検索して調べてみると、過去に社員と揉めて問題を起こす等している事実があることが分かってきますし、そうした噂が聞かれる会社ですとやはり避けて通るべきだと私は思っていますが、一度面接だけ受けてみるというのも悪くはないと思います。
そういう過去の過ちに対して経営者がどのように捉えているか、何かしらの形で確認ができればいいかもしれません。採用に関することでも、最近応募してくる人たちのことでも、社長としていろいろと思うところはあるわけで、思わずポロっと本音を漏らしてしまうこともあるようです。応募する側の人間として彼らの本音を聞き出せるかもしれないのが面接を含めた選考過程です。面接を受けに来た人間に対して丁寧な言葉遣いをしない会社はやはりダメな会社だと思いますし、実際はあまり言わない方がいいことを平気で口にしてしまう会社は入社しても不愉快な思いをすることになるでしょう。
ネットの口コミもそれなりに高い信頼性はあるもので、入社してみると(8~9割言っていた通りだな)と感じることが多いものです。マイナス面を確認することは正直言ってあまり気の進まない事柄だと思う人もそれなりにいるのではないかと思うのですが(というか私が以前そうでしたから)、そのあたり十分に労力を費やして調査することは面倒でもやっていた方が絶対にいい、と思います。
その上で選考を辞退するか先に進むか決断していけば、そうそうブラックばかりに引っかからず済むのではないかと私は考えます。(いくら焦っていても選考が進んだからノータイムで次に進むというのを脳死でやっていると詰む)
まとめ
いかがでしょうか。
数社のブラック中小企業を経験してきたところからいえる、「ブラック企業を見極める方法」を今回ご紹介いたしました。
これまで散々述べているように、私は見る目を持てず、苦労してまいりました。
本当にヤバい会社は世の中たくさんあって、それらには人生をどん底に突き落とす破壊力があるということを私は身をもって実感しております。
どう考えてもおかしい職場なのに、無理していつまでも残る必要はありません。
逃げ出してしまってもいいです。げんに私は逃亡して、結果的にそれが正解になりました。
他の記事でも言及しておりますが、短い期間の勤務を繰り返すことで経歴を汚し、仕事で精神的に病んでしまった私でも、現在では大切な家族がいて、ホワイト企業に転職し正社員採用でそれなりに心の安定した暮らしをしています。
今回この記事を最後まで読んでくださった方々が、「こんなボン骨とかいう奴ですら立ち直ったんだから、俺もどうにかなるだろ!」と思ってくださって、あきらめずに闘い続ける力を奮い立たせることができればどんなに良いかと思っています。
他にも当サイトでは私の失敗経験をネタに転職・仕事に関連した記事を執筆しておりますので、もしよければ読んでいっていただけると幸いです。
人生の道のりで様々な壁にぶつかって苦労される人を1人でも少なくしたいし、ブラックは滅べと思っています。将来に希望のあふれた若者が社会につぶされてしまわないように、私もいちブロガーとしてお役に立つべく活動を継続してまいりますので、皆様どうかよろしくお願いいたします。