以前お話ししたテーマの続きという形で今回執筆しています。私のような苦しみを抱えている方に少しでも助けになればと思います。
目次
私はこういう人です
30代サラリーマン。製造業勤務。10代から長らく強迫神経症の症状に苦しみ、20代では対人関係でのストレスを原因とする抑うつ状態を経験。
今ではこれらを乗り越え、自分の夢や目標のために仕事や趣味に打ち込んでいます。以上のような体験を積んできている私だからこそ伝えられることをまとめておりますので、是非ご参考になさってください。
原因が何かを考え、整理する

最初にやるべきことは、何がきっかけだったのかを考えることです。
私の場合ですと、学生時代の人間関係の悩みが引き金になったと自己分析しました。
当時の私は全く性格に合わないタイプの同世代の学生達に囲まれ、陰口を叩かれたり日々人格を否定されるような生活を送っている内に不安感を強く感じるようになっていました。そうした嫌な記憶を思い出すと同時に、強迫観念にとらわれてしまうようになったのです。
元々いじられ役な性格をしていたのですが、まだ精神的にも幼かった私は周囲からの心ない言動に深く傷ついてしまったのです。
そして気弱で自分に自信が全く持てず、そういう事実をリセットするために長時間の強迫行動を繰り返してどうにか精神を安定させようとしていたようにも思います。
…と、このように、なんとなく自分の歩んできた道を客観的に思い返してみることによって、どうしてこうなったのかを解釈してみることで、症状改善に繋げていくことができたのではないかと今になって感じます。
そのためには、心を落ち着けてじっくり自分と向き合う時間を作ることが必要だと思っています。
原因が環境にあるなら、離れてしまおう
私の場合だと、自分を精神的に傷つけたもの(=当時の同級生)と学年が変わるタイミングで離れ、新たな友人との出会いで比較的穏やかな生活が始まりました。
そこからはまだしばらく症状が続くわけですが、病気と闘う状況が整ったのはここからでした。心が不安定なままでは病気と闘うこと(自分と闘うこと)は非常に難しいと言えます。
ですので、病気の原因になったもの•環境をなくす、または離れることが克服のための絶対条件なのではないかと考えています。

薬と他人をアテにしてはダメ
まず、病院に行って処方された薬を頼りにするのはNGです。なぜなら、個人差はあるでしょうが、言うほどの効果は無いからです。嫌な事柄に対するストレスが軽減されたわけでもなく、奇行をする気がなくなるわけでもないのですよね。当然といえば当然かもしれません。
また、医師の方から適当にしか扱ってもらえないことも残念ながらあります。私の場合がそうであり、病院に通うことが完治に繋がるわけではなさそうだと悟る結果になりましたから。検査入院以外では二回ほどしか行っておりません。
結局は自分の力で乗り越えるしかないわけです。じっくり腰を据えていきましょう。
短期間で治るものではないと認識すべし
他人が思っているほど簡単に症状が改善されるものではありません。本当に一歩一歩進んでいくイメージになります。
そして、少しずつ強迫観念を抑え込むことができるようになればいいのかなと思います。
とにかく時間はかかってしまうと思います。
きっとかかる時間は個人差もあることだとは思います。
私の場合は、重症期間は半年ほどで、ある程度生活に困らないようになるまでは2年かかったように記憶しています。
正直言って長いですよね。
人によってはもっと短い期間で克服するかもしれないし、更に長く時間を費やす必要があるかもしれません。
でも、いずれはその時が来ます。
何かがきっかけで吹っ切れたり、意外な形で気持ちに整理がついたりする日が。
そして、『あっ、いつものアレ₍強迫行動₎をしなくても自分は大丈夫なんだな』と気づき、悟ることができれば苦しみが和らいでいきます。
本当に大切なことは何かを考える
この記事を読んでいる方がどういうレベルの症状に苦しんでいたりするかはわからないので、もしかしたら私が伝えたいこともなかなかわからないかもしれません。
「そんなことわかりきってるし、治せるならもうとっくに治ってるんだ!」と憤る人もいると思います。
それは、私が当時感じていたことです。
どうにもならないから困ってるのであって、理屈は関係ないんだ…と。
わかります。
とんでもなく難しいことを、ハードルの高いことを言ってることは重々承知しています。
ただ、私は以下のことを考えて考えて考え抜くことで一番苦しい時期を乗り越えることができました。
それは、今やっている奇行に費やしている時間を他に充てればどうなるかを考えてみましょう・・・ということです。
特に、自分の人生における目標や夢について思い浮かべてみたら良いと思います。
そうすると、今悩んでいることがいかに無意味で勿体ないことかが再確認できますし、そのまま時が過ぎていくことが怖くなってきます。
強迫観念に苦しむという悩みについて悩むのではなく、どうしたら1つずつでも自分の目標や夢のために費やせる時間を用意できるだろうか?という点で悩めるようにしていくのです。
頭に入れておくべきこと3点
完治というより改善を目指そう
個人的な見解ではありますが、完璧に治す…というよりはある程度治すぐらいに考えておくのが良いんじゃないかなと思います。
完璧に◯◯しないといけない、というのも一種の強迫観念になりうるのです。
私も実のところ完璧に克服したと言い切れるわけではないですが、生活に悪影響は無いと言っていいぐらいなので、(まぁこんなもんだろう)と割り切っています。
病院に行くことは恥じゃない
精神的に苦痛を受けた結果心の病になったとしても、それで病院に行ったり検査を受けるというのは恥ずかしいことではありません。
私も当時は悲しくて屈辱で泣けてくるぐらいだったのですが、現実を受け入れることは重要です。何故なら、症状が生活に困るレベルになっているということは患者が自分を客観視できない状態になっていることが考えられるからですね。
奇行を日頃から繰り返すことによる身体への異常ということもありうる話なので、一度調べてもらっておく方が良いでしょう。
私の場合は、一度診てもらえたら気が楽になった部分もあります。現実と向き合うことが治療の第一歩なのかもしれませんね。
周囲の理解が何より大切
例えば貴方の息子が異常行動をするようになって、それを荒療治で治そうとしたり精神的に追い詰めることをしても逆効果です。
本人の苦しみを理解しつつ、長期的な目線を持ち陰ながら応援するような感じのスタイルがベストなんじゃないかなと私は思ってます。
諦めずに、気長にいきましょう。
